街の木コレクション

樹木医が街で出会った木を紹介。木で遊び食べ楽しむブログ

ナラタケモドキ出てたケヤキ~2004年~

また今日も定点写真をお送りします。撮ったら並べたくなるんですよねー

 

2004年大きく樹皮が枯れているケヤキ(手前)暗すぎる写真だったので、傷がみえるように不自然に明るくしてます。

奥の太いケヤキはのちナラタケ病で伐採されました。

 

2006年 根元からナラタケモドキが出ているのを発見

2006年👆の黒いのがナラタケモドキと思われるキノコ 古いと真っ黒になります。

 

2008年後ろのケヤキが伐採されました。樹皮も大きく枯れていたし、ナラタケモドキがぶりぶり出てました。ナラタケ病は枯れることがある病気です。

枯死して伐採されたのか、危険だからと切られたのかは定かではありません。

👆ちなみに伐採されたケヤキに出てたナラタケモドキ2004年

2007年伐採後もナラタケモドキが出てました。

 

2009年 周りの土は結構固く踏まれてるんですが、頑張ってます。

後ろの大きいケヤキがなくなってずいぶん日当たりもよくなってます。

2011年

 

2016年 結構巻き込んでいます。

 

そして2022年太くなってきましたよね。

 

全体で見比べてみると

2004年 空は見えないぐらい覆っていた枝が

 

2022年 枝は減りましたね。空が見えてます。

踏まれているのもあるかと思いますが、枝枯れは少しずつあったんでしょう。

 

日当たりよくなったのは大きかったんじゃないかなー

あと、菌類を食べる?(って言っていいのかな?)トリコデルマ菌というのがいて、だいたいどこでも餌があれば多少はいるらしく、大きいケヤキでナラタケモドキが増えて、それを目当てにトリコデルマも増えたんじゃないかなと、それで少しナラタケモドキの勢力も弱まって、若いケヤキは盛り返すことができたのかなとも想像しております。もともと自然は増えすぎたものを減らす力を持っているので、トリコデルマだけではないかもしれません。(あくまで私の妄想です)

なんて思いつつ、まだまだドラマは続きます。きっと木が教えてくれるでしょう。

 

スダジイひこばえ2005年~

写真を整理すると発見がありますねー

スダジイのひこばえの定点写真をご紹介。

2005年伐採されて5年といったところか?切り株から出ているひこばえ。

スダジイです。どんぐりがなる木です。

 

2007年サイズ感はこんな感じです。

 

2008年 まあ成長はのんびりですね。

 

それでしばらく行かなかったんですが、2015年なんかりりしくなっていた。

切り株も腐ってきました

 

2022年またしばらくぶりだったのですが、すっかり切り株がなくなり、すっと立ってました。

2005年のこの切り株が

2022年切り株は腐ってなくなってこうなりました。根元は巻き込まれて、切り株があった場所は狭くなっています。

角度を変えてみると、しびれちゃった脚みたいですよね。

まだまだドラマは続きます。

ドクダミの花化粧水

この前地元マダムが、「私は毎年ドクダミの花をブーケにするのよ」と素敵なことを言うので

こんなの作ってみたら、あらかわいい。水に花を浮かべただけですが、かわいいです。神社の手水にお花浮かべていたのを見て、マネしてみました。

しかし飾るだけで満足する私ではありません。

何か作りたい。。。

そういえばドクダミ化粧水とやってるけど。。。と検索してみたら、花でも作れるようで、作ってみました。

うちに庭はある意味ドクダミのお花畑です。お花は撮り放題?

きれいそうな花を取りました。洗わないってあったので。

水がつくと腐りやすいんだと思います。

蓋つきのコップに入れて

焼酎を注ぎます。

25度と35度、2種類作ってみました。

ネットに書いてあったのは35度です。

たぶん35度のほうが長持ちなんでしょうね。

 

焼酎の量も花の量も違うのだけど、左25度、右35度どちらも1日たつと茶色くなってばえません。

常温で2週間以上。ときどき振る。

出来上がったら花をこして、ドクダミ液を精製水で薄めて使います。ドクダミ液1割程度。

 

待てず、6日目のドクダミ液を

容器の10分の1ぐらい入れ、精製水で薄めてみました。

 

 

まだ、水っすかね。

ドクダミのにおいは気にならないですね。

 

美白にいいらしいですが、もうちょっと待ちます。

 

保育士さんたちと遊んでもらいました

今日は保育士さんたち対象の講座。公園を散策しました。

親子参加で、ちっちゃい子たちもたくさん。例のごとくにおいをたくさん嗅がせちゃったよ。これはニオイヒバ。「イチゴのにおいー」いただきました。(その後も3つぐらいイチゴのにおいだったけどね) 写真石川君

 

クスノキの葉もかぎました。いい家のにおいがする。byお父さん 写真石川君

アジサイの咲いてるようで、咲いてない真ん中部分のつぼみとか、

咲いてる花とか見ました。

 

そういえばアジサイの上に白いのがたくさん落ちてるのはなんですか?と聞かれ、後で見に行ったら、なんと!クロガネモチの雄花でした!クロガネモチはメスばかり植えられていますが、ここに雄がいたんです!2本も!質問者に感謝です。

花が高くて、アップは撮れなかったのですが・・・

 

やっぱちびっこは木というよりアリとか動くものですよね。写真石川君

でっかいカエルがいて、持っていかれました。いるんだねー

あと、樹皮をはがすの好きだねー 写真石川君

しばらくアキニレパズルをやってました。 写真石川君

 

あと、トンネルが公園内にあって、これが子供らにはたまらないらしく、

中は結構異空間で、面白い。

そうそう、講座中に謎の紳士が「これみんなにあげる」ときれいなマテバシイの葉をくれて、子どもたちでわけました。何者だったんだろう?すごいきれいに塗ってありました。

子どもが拾ったものをみせてもらいました。いろいろみつけたねー

本当はここにカエル入れたかったねー

 

最後にクイズをして終わりました。

クスノキの木のまえでクイズ。

このにおいのいい木はなんでしょう?

①クスクスわらう木

②スースーの木

クスノキ

いちおう③が正解ですが、①と②で呼んでもいいです。

 

③が正解だよ!というと「うおーあたったーやったー」と大はしゃぎされて、笑っちゃったんだけど、「天才だ!」とテンションを同調しなきゃでした。反省。

 

クスノキの前で、クスクス笑って記念撮影しました。

ご参加ありがとうございました。楽しかったですー

菌従属植物は育てられないよー

森の作業へ行きました。

地元マダムたちに野草をたくさん教えてもらいました。相当くわしい人たちで、勉強になります。名刺交換したいと言ったけど、無いって言われました。

 マダムたち曰く、山野草を盗む人は多いらしく、採ってく人は本当に無知だなと思います。採っても枯らすだけ、育てられないんです。

部分的菌従属栄養植物と言って、木と共生している菌根菌につながって養分をかすめ取る生き方のようで。。。一人じゃ生きていけないんです。木とキノコ2つがある場所でないと無理ということです。

近くに出てたこういう👆ベニタケの仲間は、外生菌根を作るので、このきのこの菌糸とつながっているのかもしれません。

いろんな木と菌類がいる場所でないと。植木鉢に植えても育ちません。

 

イチヤクソウもかわいく咲いていて

イチヤクソウはツツジ科。

これもトンボソウと言うらしいですが、ちょー地味なのに珍しいから採られるらしい。
まったく採る理由が理解できないわー

見つけるだけでも至難の業なんですけど

👆のどこかに生えています。わかります?

 

シャクジョウソウは部分的ではなく、全面的に菌従属栄養植物で、キシメジ科と菌根を作っているらしい。

 

ギンリョウソウはベニタケの仲間と菌根を作るとか・・・

おもしろいですよねー

菌従属植物なので、ぜひ周囲に菌類が出てるか見てほしいですよね。

 

 

 

 

 

 

6月イベントのお誘い

大手町の森へ行ってから、ふらっと家の光協会行きました。

大手町に作られた人工の森ですが、いやー普通の山の子(植物)たちが都会だと際立って美しいですね。手入れしてたのは知り合いJMだったので、苦労話を聞きました。

 

家の光協会はよく宗教?って言われちゃうんだけど、農業系の本屋です。

私の本も好調のようで、よかったですわ。興味のある方はぜひ!👇

6月のイベントなどのご案内をします!よかったらご参加ください。

 

〇6月5日は猿江公園で幼児教育ラボ主催のやります。保育園の先生むけ

 

〇6月18日は日本樹木医会の会員向けの病害虫のZOOM講座ありますよー司会やります。会員ページにログインして申し込んでください。まだ空きあります。

jumokui.jp

 

〇6月22日かがくくらぶコスモ「ぷくぷくアワアワ木の実で洗濯実験」

kagakukurabu-cosmo.blogspot.com

 

〇6月26日樹木生態研究会主催で堀先生の土壌講座👇

jyumokuseitai.org

 

〇6月28日朝日カルチャー横浜

www.asahiculture.jp

暑かったり寒かったりでなんか疲れますねー

雷もなってるしー

あんま頑張りすぎないようにがんばりましょう。

竹のバイオネスト

この前、都内某所で竹のバイオネストを作りました。竹林整備で出た竹などで作りました。

山本紀之先生の指導で8人で作ったのですが、やっぱ山本先生はすごい。いやすごすぎる!

ビフォー

 

アフター

だいぶ違いますよね。みんなプロなので、作業が早いです。

 

ビフォー

 

アフター

竹も草もすべて1個にまとまりました。

一番大事なのは、景観をきれいにすること。その結果バイオネストができる。バイオネストは2次的なものということです。

 

まず草刈りをして

古い竹を伐採しました。残った青い竹はバランスを考え切ります。

あと、杉の枯れ枝剪定したり、ハリエンジュも伐採、間引きしてます。

バイオネストの周りはきれいにします。

バイオネストの中心を決めて、半径2.5mぐらいで、切った竹をさしていきました。

 

杭の内側に太い竹などを置いていきます。捨ててあった竹も1.8mぐらいに切って、丸く並べます。

できるだけ太いものは最初に置き、次に中ぐらいのものをさして入れていきます。この時、枝の方向は同じ方向に入れること。ここが大事です!リースを作る時のように、枝葉を同じ方向にしてさします。

置くのではなく、刺します!あと、竹が丸くなっているなら、それを生かしながら配置を考えます。

 

設置場所が緩い斜面なので、水平になるように遠くから見ながら足していきます。

 

竹の葉をとっておいたのを最後にさします。

vimeo.com

飛び出たところを切って整えて、周りを掃除します。

この掃除が大事なのだそうです。

草刈りした草は全部中に入れ、踏みます。

 

すごくかわいいんですけど!達成感やばいです。

 

そしてもう一か所竹藪

ここも竹生い茂っていましたが👆

アフター 激変しました。

というのもこれ、トウネズミモチなど4本伐採してます。

山本先生「これ切って。どんなに頑張って竹整備しても、この木があったらきれいにならないもん」

すげー

確かにー

だけど私には「この4本切って」といえるのだろうか?いや言えない。

竹は電線が見えない程度にすかし、理由がそこかしこあるんですねー。すごいです。

ここは直径2.5mのを2個つくり、結局枯れた木も伐採したから5本すべて収まりました。意外とコンパクトになるものですね。

古くなった支柱もすべて取って、入ってるんですよね。

 

できたバイオネストに寝る人続出?

最後はみんなで記念撮影しました。

最初のサイズの設定が難しいなあと思いました。

エルメススキルアカデミー

今日は銀座エルメス行きました。ガラスのビル。

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こんなすごいところ入れるんだ〜わーいわーい

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盆栽もすごいし、クラビコード?楽器おもしろかったです。音が小さい生音がいいですね!

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竹の打楽器楽しすぎ!

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このサボテンが一番聞いてましたね。

これでみんなでおどって終わりかと思いきや。話あったんだ〜

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氷の雫が落ちると水の中のアロマが香る仕掛け。良いわー

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めっちゃきれいだあー

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記念写真撮ってもらいました。

ロウヤガキの苗のお土産嬉しかったです。欲しかったのよ。ロウヤガキ。

呼んで頂きありがとうございました。