ムクロジはソープナッツとかリタの実とか呼ばれ、実の皮が良く泡立ち、昔洗剤になっていた実です。
ちなみに黒い種はお正月の羽付きの追羽根の黒いとこです。黒い種は炒って割ると(なかなか割れない)、中が食べられます。味は豆ーナッツです。黒い種は泡立ちません。まくと2年ぐらいたたないと発芽しません。
こんな葉で、大きな木になります。これは若い実です。若い実もよく泡立ちます。昔の洗い場に植えられた感じで立ってます。川沿いやお寺や神社によく植えられています。
昨年は小学生や幼稚園生向けに、何度ぷくぷくあわあわ洗濯遊びをしたことだろう。もう小さい子にとって、楽しくてたまらないようで、学校や保育園とか幼稚園にムクロジを植えたらいいのにって思います。本当に鉄板ネタです。
北のほうはムクロジがないので、昨年は岩手でトチの実で遊んだりしました。トチノキの実も砕いて泡立てるとなかなかきめ細やかな泡立ちです。
ムクロジで洗濯遊びをしていると、さまざまなムクロジ情報が入ってきます。
「え、この実拾えるの?インドから仕入れてた。」という女性。ムクロジで髪を洗っているとのこと。ロングヘア―で美しい髪でした。
「私の知り合いに結婚するまでムクロジで頭を洗っていたという男性いますよ。」という人。結婚したらムクロジは許されなかったんだ・・・なんか切ないね。
「ムクロジを袋に入れて洗濯機で洗濯してますよ。実は結構高いですよ。」とか、
現代でもムクロジ愛好家がいるらしい。
採りためたムクロジがたくさんあるので、私も例のごとく普段使いをしてみましょう。
100均で売っている洗顔フォームを泡立てるホイップルンというものがある。
それに実1個分小さくちぎって、水を入れ少しふやかしてから
容器を押さえながら取っ手を上下させる。
割とすぐに泡立つが、放置するとすぐにへたる泡。また、匂いが・・・講座でも評判が悪い。生臭い感じ。講座では「やる気が出ない匂い」という表現を採用している。
ほいっぷるんで20~30分泡立て続けた泡。全然へたらない。ずーっとやってれば1個分でも良い泡は作れる。
ちょっと少なかったかもしれないが、これで頭を洗ってみたら、結構いい感じ。髪がパサつくとかそんなことない。匂いも気にならない。
念のため娘に頭を嗅いでもらったら、臭いと言われた。でも、地肌に鼻をくっつけないと匂わない程度。
次はペットボトルで泡立ててみることに。ムクロジ2ことローズマリーで匂いをごまかす作戦。
シェイクして泡立て、ローズマリーをちぎって投入
まあ、そんなに消えてないけど、ごまかしは効いている気がする。
ペットボトルにガーゼをつけて泡が出るか確認。具が頭につくと、洗ってる感なくなるもんね。水っぽい泡で、洗うというよりつけてマッサージした感じで洗いました。
pH調べてみました。弱酸性ってとこでしょうか?
ムクロジで洗ったら、リンス代わりにリンゴ酢を使うと良いと聞いたけど、そもそも酸性よりだから、酢はいらないやね。石鹸シャンプーならアルカリ寄りだから酢でリンスってことよね?
ローズマリー入りで洗ったら、娘に「匂わない。いや、臭さに慣れたのか?」と言われた。とりあえず成功ってことで。
2回洗いましたが、洗いあがりも悪くないです。「やる気が出ない匂い」の割に、めっちゃいい感じ!ムクロジで髪を洗う人の気持ちがわかりました。