うちのムクノキさんが茂ってきた。ムクノキの葉は昔樺細工などの仕上げみがきに使われていたそうで、知人が数十年前?河童橋で「ムクの葉入荷しました」という張り紙をみたそうな。流通していたのだ!
いつもは押し葉にして使うが、面倒なので生の葉で磨いてやろうとやってみた。
ムクノキは大木にもなり、名木も多い。といってもわざわざ植える人はいない。鳥が種を運んで勝手に生える。野生児が名木になっている様子は小気味よい。
うちでは大木になってもらうと困るので、根元から切って、ひこばえを利用している。葉さえ取れればいいので。でも切り株から2年でこんな感じ。成長はやいよー
ずこーと枝をしごくように葉っぱをとればオッケー
あと、桜の枝。磨けば光りそうな枝を選ぶ。例:眼鏡をはずしたら美人だった!みたいな枝です。ごつごつぼこぼこしているのは光りません(注意:人間の話ではありません)
剪定されたのや落ちているのや、磨けば光る子を私は拾い集めております。↑
葉っぱで枝を磨いてみます。
表がザラザラしているので、表を木にあてます。こすっていると青臭い匂いがします。テッシュでふき取るときれいにはなるんだけど、匂いが気になるなー。生でも磨けないことはありません。ただワクワクが乏しいですね。
やっぱり乾かした葉で磨こう!と濡らす水とテッシュと本腰入れました。
乾いている葉にちょっと水をつけて
磨くと、濡らしたことによる枝の美しさもあり、ワクワクします。
美しい!
汚れがなかなか落ちない場所は、トクサも使えます。ただあらいので、傷がつくかもしれないです。
トクサは爪磨きにも使えます。友人が吹奏楽部のときにリードを削るのに使ってたと聞きました。
ムクノキが北の方にはないので、ケヤキを使ったことがあります。ケヤキの方がムクノキより削れるかも。ムクノキは仕上げなので、傷つきにくいです。
本当は鋸で切ってから磨いたほうがいいかな?どっちでもいいか?
ヒートンをつけて、首からさげても、イヤリングにしてもかわいい。
ヤマザクラの樺細工が美しくて、子どもたちにも磨かせたい!と考えたプログラム。
地味なんだけど意外と子どもたちに人気。小学校などで以前紹介したアオダモペンやムクロジ洗濯とこのムクで桜磨き3つを全部体験してもらって、どれが一番楽しかった?と聞いたらこのムクのサクラみがきだったのだ!3か所ぐらいでそうだったので、磨くって楽しいんだなーと思った。また、時短時短で、こういうじっくり腰をすえてやるのをやらせてもらってないのかもしれない。今は存分にできるけどね。
若いこういうヤマザクラの木を切らずに生きたまま、みんなで葉っぱを使って、ぴっぱぴかに磨いてみたいなーとひそかに夢見ています。