昨日は秋の講座の打ち合わせに行きました。
若い子にヒメコウゾの実を食べさせたら、「甘いオクラみたい」と言うのです!
「そうだ!それだ!」長年もやもやしていた、この中途半端な変な味。
ねばねばしているのにやたら甘い。見かけがキイチゴ風なので、甘酸っぱいのを期待しちゃうんだよね。なのに食べるとねば甘。実際のギャップに戸惑うのです。
「甘いオクラ」と思えば、頭で折り合いがつきます。
ちなみにヒメコウゾはこんな花。上のほうのピンクのやつが雌花で、したのぼんぼんみたいなのは雄花。
葉はこれ。側脈が葉のふちでつながっているのが特徴。
こういった、こっちの固定観念を打ち破る味を持つ実をあげてみようと思いました。
ヤマモモの雌の木。オスの木ばかりかと思ったら、この木にはたくさん実がなっていて、
若い子に食べさせたら、男子たちは「酸っぱいのは苦手」と食べない。女子はおいしいと食べています。
確かに酸っぱいけどちょっとほろ苦さがあるんだよな。なんだろうこの味は・・・ともやもやしていました。
少しいただいて、娘に食べさせたら
娘「そうだ!グレープフルーツの味だ!」と言うのです。
私「えええー」急いで私も食べて確認。「た、たしかに・・・」
若い子ってすごい!今日だけで2つも発見してしまいました。素晴らしすぎるー
旦那「グレープフルーツというよりオレンジより?みかん系」
息子「この味好きよ」と言っていました。
ヤマモモは名前がモモなのに味はまったくモモじゃないし、赤くてこつぶだからサクランボ的な味を期待してしまいます。味から名前をつけるなら「一口グレープフルーツ」?ってグレープフルーツから、グレープの味じゃないし、おかしなことになってしまいます(グレープフルーツは、ブドウのふさみたいに実るのでこの名がついたらしい。味と関係ない)グレープフルーツをヤマモモオレンジと言うべきだったかも?笑
ちなみにうちの近所のヤマモモの街路樹はオスメス交互に植えられています。普通街路は実を嫌うので、雄しか植えないので、「なんて気の利いた植え方なんだ」と密かに称賛しています。
ヤマモモの雌花↑
雄花↑
あと、春に↓みたいな花を咲かせるヤマボウシと言う木があるのですが、
ハナミズキとよく似ていますが、実はまったく違います。
秋にこんな実をつけます。ハナミズキは小さな赤い実ですが、ヤマボウシの実はゴルフボールぐらいになることもあります。(街路樹の実は一般に小さいです)
この見かけで、味は甘くてねっとりしているのです。長年この実を食べるたびにモヤモヤしていましたが、「味はトロピカルフルーツ」と書いてある図鑑があり、深く納得しました。
中身はオレンジ~黄色で、確かにマンゴーなどを彷彿させる味です。
ハナミズキの実↑
ハナミズキの実は鳥に食べてもらうように、ヤマボウシはサルに食べてもらうように進化したと言われています。
確かにサイズと言い、香り甘さ、食べやすい。トロピカルフルーツと言われたら、違和感なく口に運べます。
ヤマボウシの実(10月)↑
まとめると
ヒメコウゾは甘いオクラ
ヤマモモはグレープフルーツ
ヤマボウシはトロピカルフルーツ
他にも見かけと味のギャップを楽しめる実があったら、是非教えて下さい。