旦那は教員やってまして、私も教育学部出なんすけど、子どもが「植物すごい!」って思う教材ってある?って聞かれて思いついたクイズです。
第1問
エミちゃんが庭でキャベツを育てていたら、青虫が葉を食べていました。食べられているキャベツは、「食べられちゃったな―」みたいな特有の匂いがします。さて、なぜ匂いがするのでしょう?
①虫のフンの匂い
②キャベツが寄生バチを呼んでいる匂い
ヒント だんだんクイズの出し方がわからなくなってきています。
*虫食いのキャベツの写真が撮れませんでした。すいません。
こたえ
②キャベツが寄生バチを呼んでいる匂い です
これはアオムシ(モンシロチョウかスジグロチョウ?)の中にいたコマユバチの仲間が出てきて、繭を作ったところです。幼虫は寄生バチに卵をうみつけられ、身体の中で成長し、出てきて、アオムシは死んでしまいました。
キャベツも食われてばかりではいられません。反撃もできるのです。グロいなーといつも思います。*芋虫を飼ってたら、すごくよくあることで、がっかりします。私はいったい誰に餌をやっていたんだろう?と・・・
他にも天敵を匂いでよぶ植物はあります。食われてなくても、隣で食われていたらSOSの匂いを出すようです。植物もやる時はやるんですよ。
第2問
りょうすけ君が、サクラの葉の突起からでている汁をなめています。さてどんな味がするでしょう?
①苦い
②甘い
③すっぱい
こたえ
②甘い です。
サクラは葉の柄の付け根のところに突起があり、そこから甘い蜜を出します。花以外にも甘い蜜を出すんですねー
甘い蜜に誘われて、アリがやってきます。アリがうろついている葉にガなど、卵を産み付けにくいですよね。害虫から葉をまもるボディーガードとしてアリを雇っているといわれています。
この蜜腺を小学生がなめて「シャインマスカットのうすい味がする」と言ってました。私はまだシャインマスカットを食べたことがありません。
蜜腺でアリを雇う植物はたくさんあり、加えてエライオソームで種を運んでもらったりもしているので、植物にとってアリは結構都合のよいパシリ・・あ、いや、一目置かれる存在みたいです。
ネムノキ↑の葉も柄のところに
蜜が出る場所があります。
オオバベニガシワ↑の葉を裏から見ると、蜜腺にアリがたくさんきてます!
アカメガシワ↑も
アリがきていました。
ニワウルシ↑も小葉の突起のところに蜜腺があります。
ここです。この突起部分↑。
第3問
さとしくんの家の庭にはザクロの木があります。こんな実がなり、おいしいのですが
赤い花が咲きます。↑とても分厚いガクです。なぜこんな頑丈なガクなのでしょう?
①将来実る実を守るために分厚い。
②鳥に蜜を横から盗まれないように分厚い。
③タコさんウインナーを意識して分厚い。
ちなみに桜のガクはこんなです。
ヒント
③はもちろん違います。
似てますけどね。
こたえ
②鳥に蜜を横から盗まれないように分厚い。です
赤い花は鳥に花粉を運んでもらうようにアピールしているものが多く、ザクロも鳥頼みなんですが、鳥も花の横から穴をあけて蜜を盗むやつがいるようなんですよね。ザクロとしては花の正面から来てくれないと受粉にならないの困るわけです。そこで鳥にも穴があけられない分厚いガクで対応したわけです。
ちなみにザクロの葉はビニールのような手触りです。こっちもいじってやってください。
どうですかねー子どもって虫とか生き物は興味があるから、そっから攻めていこうと思いましたが、興味もってもらえないかなーなんかいいネタあったら教えて下さい。