今日はクイズやるよー
第1問
この木は上の枝が枯れています。なぜ上の枝がかれているのでしょうか?可能性が高いものを①~③から1つ選んでください。
①日当たりが悪く、暗いから。
②酸性雨で枝が枯れた。
③なんらかの理由で、水を十分吸えなかった。
ヒント 選択肢作るのが難しかったです。
こたえは
③なんらかの理由で、水を十分吸えなかった。です。
この木は移植された木で、移植するために多くの根を切られるので、十分な根が無く、水を吸えず上の枝まで運べなかったと思われます。
太い根のぶつ切り部分では残念ながら水は吸えません。細根でしか水は吸えないです。
前に根元を舗装工事をしたマテバシイを紹介しましたよね。それも根を舗装工事で切られて上が枯れていました。↓
②の酸性雨ですが、20年前ぐらい?マスコミが「酸性雨で木が枯れている」と騒ぎましたが、結局乾燥害が原因らしいです。マスコミも「乾燥害でしたーテヘぺろ」とは言わないので、うちの近所の植木屋さんは「酸性雨で木が枯れる!」と信じています。
特に👆のスギは、水欲しがる子なんで、乾燥に弱いと思います。
酸性雨で枯れるってことは全くないわけではないと思いますが、ふつうの場所ではないと思います。そもそも日本の木は酸性の土に耐性があって、アルカリ寄りに弱いです。建設残土なんかはアルカリ性で、pH9で枯れているホオノキいましたねー
あ、そうだ。乾燥害と言っても、日本なので雨は降っているんですよ。
土が踏み固められるだけで、水と水に含まれる酸素が得られなくなるので、乾燥害の症状が出ます。
これは公園ですが、よく踏まれる土はてっかてかで、水は流れ落ちてしまいます。
水たまりができるってことは、水がしみ込んでないという事で、水は蒸発するだけです。
このように踏まれた場所で、大雨後、土壌調査で穴を掘ったのですが、まったく水はしみこんでなくて乾いてました。寺神社も落ち葉をきれいに掃いてしまうので、てっかてかになりがちです。
保育園で「小さい子が踏んでも固くなるの?」と聞かれたことがありますが、小さい子でも大きい子でも体重関係なく踏まれることで土の表面は硬くなります。
③なんらかの理由は、根が切られる以外にも土が乾燥していることも理由になります。
①の日当たりは、木の周りにはたくさん草が生えているので、日当たりは良いほうだと思われます。
ただ、例外があります。
根が切られても乾燥しても何が何でも上枝だけは枯らさない樹種があります。それはマツです。
アカマツ、クロマツ、ゴヨウマツ・・・昨日も書いたけど、マツは光大好きだから下枝は枯らすけど、上枝は死守します。すごい執念を感じます。もうマツを日陰に植えたりできないでしょう?
第2問
この木の下枝が枯れたのは、なぜでしょう?可能性が高いものを①~③から1つ選んでください。
①日当たりが悪く、暗いから。
②酸性雨で枝が枯れた。
③なんらかの理由で、水を十分吸えなかった。
こたえ
この木の場合は①日当たりが悪く、暗いから。が一番可能性が高いでしょう。
建物の影と上枝が広がっている下は結構暗いです。枝は独立採算性でやってますので、稼げない枝は自ら枯らしていきます。前出のマツの写真も下枝が枯れていますよね。木が光が好きな陽樹ならなおのこと光があたらない下枝をはやく枯らします。
枝は独立採算性は↓を参照してください。
第3問
じゃー真ん中の枝が枯れるってどういう事?考えられる理由を推理してみよう!
ヒント 樹種はモクレン科 まあまあ日当たりあるほうが良い木。建物は新しいです。
こたえ
あくまで私の推理なんですけど、この木は去年~数年前に植えられた木で、苗木の状態ではバランスよく枝がついていたんですが、隣に木があって、ちょうど木の真ん中あたりだけ日陰にしちゃったんじゃないかなと思いました。下枝は光があたっているようです。日陰になる場所に枝は維持できなくて枯らしているのだと思います。どうでしょう?ここに看板がつけてあったとか、他にも理由があるかもしれません。
あと、枝が枯れる原因として、枝の病気という可能性もあります。イヌツゲ枝枯れ病とかよく見られます。病斑の写真が見つからない!撮った覚えがあるのにー写真はこまめに整理しなきゃですねー