昨日、食い込んでからの定点写真を載せたら、その前はいったいどうなってたの?と質問があったので、クイズで説明することにしました。カネゴンが食い込む前から撮れたら良かったですが、それは相当な予知能力がいります。家で食い込み木を作ろうかなー
ハーモニカとか食い込ませたら、やっぱり怖いですよね。(やらないですから、安心してください)
第一問 この木は支柱に不自然にくっついていますが、なぜこんな形になっているのでしょうか?
①支柱をはやく食べたかったから
②支柱が倒れそうなので、支えてあげようとした
③支柱を押して、はやく支柱にどいてほしかった
ヒント 木が揺れると、支柱がビミョーな当たり具合だったんでしょうねー
こたえ
③支柱を押して、はやく支柱にどいてほしかった
木はそばに異物があるとき、最初は押してどかそうとします。それでもぶつかって傷付く場合、飲み込んで固定します。この木は最初押してみたのですが、支柱はぶつかってしまい、食い込む方針に変えました。はたから見たら、まるで好んで食い込みにいっているように見えますが、本当は「くっそーしょうがない」と思っていますよ(妄想)。
第2問
昨日登場したカネゴンみたいなクスノキですが、ポールに食い込む前はどんな感じだったか、絵を描いてみてください。絵が苦手な方は想像するだけで、オッケーです。
ヒント 木の成長のしかたを復習したい人は👇
こたえ
このクスノキの過去の写真はないので、他の木の食い込み始めの写真で説明します。
この木はプラタナスですが、カネゴンがもっと細い時、こんな状態で立っていたのではないでしょうか?わずかに食い込み始めているのわかりますか?
横からはこんな感じです。上と下2か所食い込み始めています。木が揺れるとき、ここがこすれて傷になるのでしょう。
これも別のプラタナスですが、たぶんこんな感じで飲み込んでいって、そのまま変化なしになると思われます。
第3問 この木はコブシですが、ブロック塀に食い込む前はどんな感じだったか、絵を描いてみてください。絵が苦手な方は想像するだけで、オッケーです。
ヒント 木を大事にしようとしてたんだと思います。
こたえ
ブロック塀を作る時に、木の部分をあけて作ったのだと思いますが、木は大きくなる生き物なので、木の成長とともに食い込んでしまいました。
その後
切られてました。木が太ることを想像するのって、難しいようです。
写真より細い幹と、ぎりぎりにある塀が想像できていたら正解です。
第4問
このように食い込んだ支柱。簡単にはとれません。この木を長く健全に維持するには、どうしたらいいですか?
①放置する
②幹を削って木を取り外す
③もう長持ちしないので、伐採して、新しい木を植える
ヒント 昨日のカネゴンのブログを読んでいただければわかりますよね。
こたえ
①放置する です。
「食い込んでかわいそうだ!」と訴えると、③になることが多いです。実際は食い込んでいても、木が枯れるとか元気がなくなるとかはありません。
②もよく見ます。
2011年 むりやり支柱をとったであろう木です。
上の木の2014年 とったところが枯れています。
もうひとつおまけ 2016年 こうなります。
支柱えぐられ例をもう一つ
少し変わった形の支柱で、食い込むと半そでの人みたいだったんです。木はクロガネモチです。
横から見るとこんな感じ
それが次の年、支柱がとられてて、
その2年後です。取る工事、無駄じゃないですか?まあ、まだその後の復活があるかもしれませんが・・・大きな傷から腐朽していきますよね。危険木になって伐採になりがちな気がします。
放置で食い込ませて「半そで君」というゆる木ャラ路線がいいと思うのですが、採用されませんよね。