街の木コレクション

樹木医が街で出会った木を紹介。木で遊び食べ楽しむブログ

樹木の学校にしれっとカエンタケ

今日は樹木生態研の主催多田氏の講義でした。

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リアルの講義はやはり楽しいなーと思いました。

講義が始まる前に昨日とったカエンタケを多田氏に見せたら、

「これがカエンタケですか!」とキノコ展示の一員にしてもらえました。参加者はほぼ樹木医なんで、カエンタケを知っている人も多かったです。

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カエンタケは猛毒キノコで、触ってもダメみたいです。ちなみに胞子取れました。

ナラ枯れが出ている場所で出ているようです。

見つけても良い子は触っちゃだめです。

 

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室内講義も、有名絵画を樹勢評価するところなど、面白かったのですが、

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今日いちで面白かったのは、多田氏手作りの道具です。

 

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枝張りを計っておいて、折尺で正方形を作って、枝張にあわせて、その比で樹高をみるとか・・・

多田さん「くだらない方法ですが・・・」と謙遜されるんだけど、目からうろこです。

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そして右側の黄色いのに感動しました。

目打ちにコンベックスをぐるぐるまきにしただけですが、

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これを樹皮にさしてくるっと回ると幹周が簡単に計れます。

 

私も画鋲でとめて一人ではかることはあったのですが、画鋲がなくなることが多くて・・・目打ちなら最強です。発泡スチロールなどにさして、持ち歩くのだそうです。

 

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あと、鋼棒でぐりぐり穴をあけたら、根を切らないし、結構ほれる。というのも、すごく説得力ありました。

私も実家の庭をペグとお椀で掘ったら、意外と掘れたんですよね。すっごい硬い土でしたが。。

ダブルスコップは私はうまく使えないけど、鋼棒とお椀なら掘れるなあ。試してみたいです。

他にもいろいろ道具はありました。釣り竿に割り箸つけて高い場所の穴の深さを測るとか・・・工夫すればいろんなことができるんだなーと思いました。

さすが樹木医エジソン(勝手に私が呼んでいる)

多田氏は「誰でも作れて簡単だし、あたりまえっていえば当たり前なことでしょう。」と言うけれど、実際作って使うのはなかなか難しいんですよ。そこが素晴らしいと思いました。