街の木コレクション

樹木医が街で出会った木を紹介。木で遊び食べ楽しむブログ

中身より外見というか外身

今日も空洞関係で・・・

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2007年9月 ムクノキです。大きな穴があいていて、トンネルのように向こうが見えます。普通こういうの見たら、かわいそうにと言われます。

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2010年4月 でも、よく見比べてください。ちゃんと太ってきているの、わかります?特に穴の周りは補強のために巻き込んでもりあがってきています。窓枠のように穴の分を補強しているのです。

結構やる気満々な雰囲気、感じませんか?中身がなくてもなんのその、これから太ろうとしているのです。

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全体はこんな木で、上から下まで中身が腐ってなくなっています。でも木が生きるために大事なのは、中身より外身なんです。

中身がなくてもこの通り生きられますが、その側の幹の樹皮(形成層)を幅10cmでもぐるりと完全にはいでしまうと、枯れてしまいます。

なので、中身がなくてかわいそうと、中にウレタンなど詰める必要はありません。前そういう外科手術というのが流行りましたが、今はやりません。余計に木が傷ついたり、強度を増すことにもならないからです。

それより、このような樹木のやる気を伸ばせるような

土壌にするのであったり、枝葉を切らないでおいたりするべきなのでしょう。