街の木コレクション

樹木医が街で出会った木を紹介。木で遊び食べ楽しむブログ

アオマツムシの産卵痕4年

以前観察会で木から汁が出ているのをなんだろうと言っていたら、「アオマツムシの産卵痕ですよ。知らないんだー」的に言われ、地元民には有名な事だったようです。

私は凹んだけど、同時に「そうだったんだ!」とずーっと疑問だったのが解けたんですよね。あのぼこぼこの枝はアオマツムシだったのかと!

 

その「知らないんだー」と言われた公園のそばを通ったので、まだあのアオマツムシの産卵痕はみれるのかと確認してみました。

その前にアオマツムシというのは

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👆こんな虫。明治時代に帰化したと言われている。中国からと言われているが定かでないとも。

 

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2017年1月エゴノキの樹皮に穴があいて、樹液が垂れてたんですよね。

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2021年2月 おおーあったあった。樹液の痕が残ってるの?4年もたつのに?

もう傷は完全に閉じていた。

よく見ると2017年も傷が閉じているのがある。

 

この木のそばで弁当食べてる人がいて、食べ終わるまで待ったのよ。すいませんねえ。変な趣味で。

 

アップで見てみよう

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2017年まだ新しい傷から流れる樹液

 

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2021年閉じている

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アオマツムシは4方向へ浅く卵を産むらしい。👆は2021年のエゴノキの別の傷

 

太い幹の傷はほとんどわからなくなるが、

細い枝の産卵痕はめだつ

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エゴノキの細い枝の産卵痕。

そしてこちらは

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これはクロガネモチの細い枝。

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👆これはゴンズイだったかな?

樹皮が薄い木に産卵するみたいですが、どうやらゴンズイが産卵場所としてお気に入りな感じがします。

ゴンズイ率高いです。

 

アオマツムシの産卵痕、見つけたときは感動したんだけど、もうちょい短いスパンで来なきゃですよね。4年も経ってたなんて!次は細い枝で観察したいんだけど、見つからないんですよね。撮りやすくて細い枝探してます。