街の木コレクション

樹木医が街で出会った木を紹介。木で遊び食べ楽しむブログ

ノムラモミジの幹の巻き込み8年#定点写真

最近カエデの樹皮について質問があったので、うちのノムラモミジの定点写真をご紹介します。ちなみに家ではノムラさんと呼んでます。

2015年ノムラさんの根元に池を作り、根を切ったのでその後枝枯れが起こり、

2015年生き物飼うんだと作った池👆

2013年こんな枝張り👆だったのが

2016年あたりに枯枝が出始めたので、池を埋め戻したんです。水をキープするのも大変だったし、子どもらも飽きてたので。

2020年となりの木々の日蔭になっています。

 

2023年、枯枝はそのまま増えず、葉は維持してます。周りの木はだいぶ切ったので日当たりはやや良くなりました。

 

幹も2015年池を作ったとき👆にも多少なんかあったと思われます。

 

2016年根を切って1年たつと、皮が浮いているような症状が広がっています。たぶん浮いている部分は樹皮枯死してると思います。

2018年 樹皮が枯死した部分がはがれています。巻き込みはじめているからだと思います。


2020年樹皮がむけた部分には、すでに傷を巻き込んだあとがありました。

2021年

2023年ほぼ巻き込んでいました。

 

原因はカミキリムシか、根を切ったことによる日焼け的な症状か?。モミジの仲間は樹皮が薄いですしね。

カミキリムシの穴は全く見当たらずでした。ここは直射日光があたる場所でもありません。カミキリムシなんかな?この前、めっちゃカミキリムシの幼虫を食べたけど、穴わかんなかったもんなあー 虫が現場で見つからない限り、犯人呼ばわりできないんですよね。

たぶんそもそも傷はあり、根っこを切ったことがダメージとなり、樹皮が薄いので日焼け的な症状が加わったのかもしれないし、傷を巻き込むのが遅くなったのかもしれません。

 

それでも7-8年ぐらいで巻き込んでいます。根元は埋め戻したけど、他は何もやってないです。枯枝剪定もやってない(枯枝がいつ落ちるのか観察中)。剪定しはじめると他の元気な枝も切りたくなっちゃうから、放置が良かったように思います。ノムラさん自分でなんとかするんですね。ふと樹木医が治したというより、木が頑張ったケースが多いんじゃないかなと思う今日この頃。いやいや、木のポテンシャルを発揮できるようにするのが樹木医の仕事ですね!