今日は日本樹木医会技術部会主催、会員向けのオンラインでの病害虫の会だったのですが、司会を変わってもらって楽だったー
司会じゃなくて、定点写真の発表をしたいと言ったら、システムの説明も一緒にと言われ、ほんのちょっと説明、あとほとんど定点写真の羅列。どうだったのだろうか?樹木医ならより定点写真をわかってくれる!と思いましたが、オンラインなのでいまいちリアクションがわかんない。不安だわ。
今回も、各地の発表が面白かったので、画像はないのだけど、簡単に報告?いや自分のメモとして書きます。今回は病気もシカも珪化木もスケールがでかかったです。
北海道の病害虫
プラタナス炭疽病、プンゲンストウヒ瘡蓋状葉さび病 はやってるそうです。
👆ハマナス
サクラは、3つの病害を紹介していただきました。
こぶ病 細菌病 片面が割れる形が多い。 両面割れてるのは細菌じゃないかも
胴枯れ病 枝単位で葉が萎凋
苗木がんしゅ 幹部がへこむ バルサ菌 黒い墨汁のようなのが流れる
カエデ類変形胴枯れ病 Eutypella parasitica めっちゃ変形する。温度30-32度で増える?ので本州にいてもおかしくない。
プラタナスやカエデなんて本州にもあるし、北海道が特別なわけもない気がします。ハマナスてんぐ巣病は土着菌があるのかもとおっしゃってましたが。。。身近にあるのに、ただ見てないだけかもしれないですよね。ちょっと注意してみてみようと思いました。
珪化木を観察して、ラムズホーンやカミキリムシの穿孔痕などを見つける報告も面白かったですよ。なにげに置いてある野外の珪化木をよく見てみようと思いました。
数億年前・・・単位の話なのに、ちゃんと木は今も昔も生きてきたんだなあーと思いをはせました。
鳥取のシカの害の報告も衝撃でした。
洪水でサクラ並木が押し流されて、原因を調べると、シカの食害が結構関わっていると。
1990年ぐらいにシカの害が見られ、25年たって初めて気が付いたとのこと。
それに高圧線をひく工事で尾根を伐採して、緑化してもシカに食べられ、土壌が流れ。植林地の放置も追い打ちをかけてます。シカは結構かしこいらしく、罠にもあまりかからないし、猟師も高齢化で少ないし、柵は雪で倒れるし。。。なかなか難しいです。
シカが増えて植生がやばいのは知っていましたが、災害まで起こるとは初めて知りました。
シカの食肉利用や革製品を若い人がやっているそうです。シカ皮の財布ほしーなー
沖縄からはアカギにつくアカギヒメヨコバイの報告。ついて2週間後に茶色くなり、少なくとも1か月後には落葉してしまうらしい。
発生は4月ぐらいと11月ぐらいで、強剪定とオルトランカプセルで抑える工夫をしようとしてます。
沖縄はキオビエダシャクが4回も発生するらしく、本州とは大変さが違うなーと思うけど、温暖化が進むと本州も沖縄みたいになるよね。他人ごとではありません。
沖縄でディゴの花が咲かないということがあったらしいですが、ディゴヒメコバチが原因らしいです。
ブレイクアウトルーム、今回はスムーズにできました。たぶん。前回の反省(誰も発言しない)を踏まえ、名指しで当てたらみなさん話してくれました。みなさん、いろんな情報持ってますねー
ブレイクアウトルーム楽しかったです。
次も多分やりますので、是非樹木医会会員の方はご参加ください。こういうのやってると知らなかったという人もいたんですよね。手前みそですが、毎回おもしろいですよ。