昨日は筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所にて菌類の講座に参加しました。
前日オンラインで翌日対面です。ここは北海道北部と同じぐらいの気温らしく、まだ春が始まった感じでした。
あいにくの雨だったのですが、菌類なんで想定内と言うか問題ないというか。先生は参加者にしきりと「風邪ひかないでくださいねー」と言いながら自分はびしょぬれで・・・しかし熱い解説。パッション感じました!
美しいスジオチバタケ
オオワライタケ的なやつ
キノコは名前がついてないのがほとんどなので種名まではいかないほうがよく、属で止めといたがいいらしい
👆緑っぽくなければシロペンキタケらしい。長年なんだろうと思っていたので、わかって今回一番うれしかった!
日本しかいない菌らしく、カンバ類と行き来するサビ菌。これで木が枯れることはないらしく、希少種?このあたりから病原菌モード💛
松脂に出るチャワンタケの仲間。
普通松脂はみんな嫌がる場所なのに、すごい。出川先生は小さい菌が大好き。
マツカサタケ トウヒに出ているキノコ👆 まつぼっくりに出るキノコを研究するグループもあるらしい。
ススキに出るくろぼきん
こうやく病菌も削って中のカイガラムシを・・・っておっしゃっていたのに、しまった!見るの忘れてた!カイガラムシが木から吸っていて、こうやく病菌はカイガラムシの親を餌食にするだけでカイガラムシと共生関係。親は犠牲だけど、子は育つ。
これ心配する人が多いけど、カイガラムシ程度のこと。木を枯らすほどのことはないらしい。
先生に「サクラの黒いの👆よく見るんですけど、むいてもカイガラムシがいなくて、シーズンとかあるんですか?」と聞いたら、年中いますよー菌糸の膜に覆われているからはがさないとみれないとのこと。もっと丁寧にはがして観察する必要があるみたい。
👆ハリギリの
落ち葉に生えているチャワンタケを観察しました。
葉脈近くにありました!
この小さなちゃわんをKOHにひたして柔らかくして、赤い液へ移し染めます。もうどこへ行ったかわからずピンセットでつまむのが一苦労・・・そしてまたKOHに浸してカバーグラスをかぶせて顕微鏡で子嚢と胞子を見ました。
写真がうまく撮れてないですが、ちゃんと見れました!袋に入ってる胞子8こ。
ツリガネタケがあったので、本当は硬いキノコはやめたほうがいいと言われたのですが、お願いしてみました。
ツリガネタケならできるかもと言われたので、やってみました。
まず胞子ができる管孔の部分をピンセットで取り
KOHに浸しなさいと・・・なんか学生さんに聞いたら「一晩ぐらいは浸さないと!」って言ってました。まじかー
とにかくほぐしてと聞いていたので、針やピンセットでほじほじ
右に寄せてあるのは「大きすぎる」と言われた塊です。
胞子は見れました!写真が上手じゃないけど。茶色いチョロギみたいなのなんだろう?
骨格菌糸とかキノコのどこのを見るの?上の方?とずっと疑問だったのだけど、だいたい管孔のところにあるそうで、一つ疑問が消えました。
ツリガネタケの長めのこういう胞子でした!
どでかいヌメリスギタケモドキを取っていた高校生がいて、その子は冬虫夏草を見つけたかったらしいが「センスないから見つけたことない」と言っていました。そんなことないし!こんなのみんな見つけてないし、才能あるし!と思いました。
その子はヌメリスギタケモドキの傘の上部分を顕微鏡で見ていて、先生が「普通は傘の上を顕微鏡で見ようなんて思わない!クランプがあるじゃん!すごい!」と言ってました。そっかー傘の上見ないんだー でもクランプあるんだー。やっぱ高校生才能があります。
クランプコネクションについて先生は新聞のすきまに図を描いて熱く説明してくださったのですが、何度か聞かないとわからない・・・ううーキノコってやつは難しいぜ。
今回紹介されていた本って
結構私持ってました。持ってるんなら読めよー
30年前ぐらいにキノコにはまっていたので、顕微鏡もいろいろそろってます。昔は文系の私がキノコなんて敷居が高いと思っていましたが、なんか時代が変わった?アマチュアで来てもいい感じですね。それとも私がずぶとくなったのかな?子育ても終わったし、勉強しなおせってことですよね。