昨日はコケと古酒の会に行ってきました。講師は有川 智己先生。
コケはやはり教わらないと、独学じゃあ絶対無理と思い、行ったのですが、がりがりガチで勉強してるの私だけでした。おかげで質問たくさんできました。長年の謎が解けた!ありがたかったです。
古酒っていうのも初めて飲んだのですが、日本酒をねかせたもので、日本酒とはまったく別物だなと思いました。
紹興酒のようなんだけど、もっと飲みやすい感じ。
コケの成長が遅いのと、ゆっくり寝かせた古酒のコラボなんだそうです。面白いですよね。
参加者からのコケ写真にコメント頂けるということで、私も👆送ってみたのですが、コケではありませんでした。
「コケも紅葉するのかなー」なんて思っていたんですが、もしくは地衣類か?と
全然違ってまして、👆スミレモという緑藻類でした。スミレの匂いがするそうなんです。匂いしたのかな?思い出せない。嗅いでみればよかった。
でも、スミレの匂いってニオイスミレ?あんまりスミレ匂いしない気がする。
コケの講座も、地衣類も変形菌も「じゃない方」から解説が始まるのが面白いなと。あと駐車場についてそこで観察が終わってしまうというのも変形菌の人たちと似ています。集合場所から予定コース行ったことない。小さいものを観察するとそうなるんですかね。
しかし、コケって変わった生き物だったんですね。
半数体だって言うし、「これってハチのオスと同じこと?」と聞けばよかった。理系が弱いので、なかなかしみこんでいかないんです。
あと、意外だったのは、都会のほうがコケが小さくて種類が多いので難しいのだそうです。加えて私が持って行った図鑑は山のコケ主体で、都会のコケは載ってなく。だからわかんないんだーと思いました。
維管束がないのも特徴らしいですが、
世界最大のコケはチカラシバのようでした。
👇大切そうに標本を出す先生
胞子体が大きい。
いにしえ酒店には👇のような設備もあって
先生曰く、コケを剃刀でてきとうに切るんだそうです。そうしたら断面みれますって・・・キノコより簡単ですって・・・やってみようかな・・
こんな顕微鏡のコケを眺めながら、酒飲んでいいんでしょうか?
美しい。たのしー
いろいろまとめると
日本のシダは、最近整理されて1800種になったらしい。(前より減ったらしい)
胞子で増えるので外来種とか固有種とかは少ない。(このあたり変形菌と似ていると思った。変形菌は移入種は無いらしいけど)
移入種としてわかっているのは、ミカヅキゼニゴケ1981年横浜、コモチネジレゴケ、キビノダンゴゴケ2009年岡山)
コケは場所が変わると枯れたりするので、成長が遅いコケが販売されている件については、採集元がはっきりしてないのは気になるとのこと。最近山陰などでも栽培されているらしいので、栽培品は安心です。
特に水中のコケが流通するのが気なるというのも興味深かったです。
昔、オムツとか生理用品とか戦時下の傷の手当とかにコケは使われていたというのを読み、それは何ゴケ?と質問したら、ミズゴケの仲間ではないかと。吸水性ありますよねー。買ったミズゴケを使ってみたいが可能なのか質問したら、売られているのはどうなのかわからないのでやめておいた方がと・・・・
他
ナンジャモンジャゴケは、なんじゃもんじゃの木の後名付けられた。
コケは蒸れるとだめらしい。水のやりすぎでダメにする人が多いらしい。あと日照不足。
乾いたところにもコケははえる。
半年ぐらいなら乾かしても復活する。
コケ栽培の人曰く「コケの寿命はない?永遠?」
乾湿激しい場所のギンゴケにクマムシがたくさんいる。
菌類と共生のコケもある。
とかいろいろ聞きました。
答えていただき、恐縮です。大変おもしろかったです。
有川先生ありがとうございました!