昨日のクイズはさすがに簡単すぎたと反省し、今日はちゃんと写真を撮りました。
第一問
ヒント 結構いい写真が撮れたと思ったんですよね。これも前回同様裏はかかなくてよいです。
こたえ
①はボールで、②はオニフスベというキノコです。川沿いとかによく出てます。庭に出ることもあって、「庭に恐竜の卵が!生まれるから触るんじゃない!」と大騒ぎになったという話を聞いたことがあります。
このオニフスベは、フリッターにして食べました。切っているのは若かりし息子ですね。かわいかったなーもう変わり果ててるから載せちゃおう。
味はあまりないですね。まずくもないです。はんぺんのような食感で腹はいっぱいになります。
オニフスベに似た毒キノコはないので、キノコ初心者にはおすすめです。切って中が変色しているようなら、食べないでください。胞子が熟してきていて、おいしくないです。
第二問
これらのキノコ、ある共通点があります。なんでしょう?①~③から1つ選んでください。
①昔、食毒不明だったものが、毒キノコになった。
②昔、食べられるキノコだったのが、毒キノコになった。
③昔、毒キノコだったのが、食べれるキノコになった。
こたえ
②昔、食べられるキノコだったのが、毒キノコになった。です。
ほとんどのキノコはいまだに食毒不明で、
幼菌の写真で申し訳ないですが、このシロオニタケなんて食毒不明となってましたが、強い毒を持っていると予測されるということで毒キノコよりになっています。実際は食毒不明で、20年前ぐらいにキノコの先生に「シロオニタケ食べたら学会誌に載りますよ!岩谷さん!」と言われ、ぞっとしたものです。あれから誰も食べてないんでしょうね。こわいですもん。
んで、最初から解説します。
これはウスタケです。モミの木があるところなどに見られます。私が子どもの頃は確実に食べられるキノコでした。ゆでこぼして毒を抜く方法もあるようですが、危険は冒さない方がいいです。
これはスギの木から出るスギヒラタケです。2004年に中毒例が出て、死亡例もあり、毒キノコになりました。人工栽培も検討されるほど親しまれたキノコだったので、キノコ仲間の間では、かなりの衝撃ニュースでした。
これはクロハツで、このキノコも昔から食用だったのですが、猛毒のニセクロハツと見分けるのが難しいことから、最近の図鑑は毒キノコになっています。クロハツとニセクロハツの見分け方が傷つけたときの変色の仕方なんで、ビミョーすぎて、命なんてかけられません。
サクラタケは、大根おろしのような匂いがします。このキノコも昔食べられるキノコいたが、中毒例があり、毒キノコになっています。匂いを嗅ぐだけにしましょう。
これはウラグロニガイグチ。こんな写真しかなくて申し訳ない。
このキノコは私の持っている2011年発行の図鑑にも可食になってますが、中毒患者は出てます。たぶん人によって中毒だと思います。キノコって人によって症状がちがうことが多々あるので、それも怖いところです。食べて平気だからと食べさせて、相手が入院したという話もあります。
このように食べられるか毒なのかは、人体実験の賜物といいましょうか。キノコだけを調べてもわかんないのです。命をかけて食べた昔の人たちに感謝です。
私が野外のキノコを食べていたら、翌日「昨日食べてたの大丈夫だったんだね」と言う人がいますが、食べてから4-5日たって症状が現れるキノコもあります。
ドクササコというキノコです。茶色い地味なキノコですが、私もまだ見たことないんですよ。写真がないので、ぐぐってください。潜伏期間がそんなにあって、症状は手足が腫れて、火箸で刺されるような痛みが1か月程度続くらしく、地獄の苦しみです。これで死ぬ例はあまりないらしいですが、苦しすぎて自殺はあるとかないとか。
あと、もう一つカエンタケというキノコも要注意です。なぜかナラ枯れが起こっている場所によく出ていて、いまんとこ関西に多いのですが、最近関東でもナラ枯れが見られれるので、そろそろお目見えかなと思ってます。このキノコは赤くて派手で、土から出ます。わかりやすいと思います。毒が強すぎて触ってもダメです。キノコでかぶれるって聞いたことなかったのですが、カエンタケだけはだめですね。乾いてたのは平気だったというのは聞きましたが、良い子は触らないでね。他のキノコは触ってもいいんですよ。
いろいろ毒キノコで脅しました。安易に食べてはいけませんが、「キノコは怖い」ってスタンスもさみしいので、「キノコは友達の友達」ぐらいから始めていただけるとありがたいです。