クイズはなんだか好評だったので、考えたのだが、樹木って義務教育で育ち方など教えないから誤解が多い。教えないのに国語とか道徳とかでよく取り上げられていて、樹木に対するロマンはふくらむんだけど、実際の生き方が広く知られていないので今日は予備知識から始めます。
木は幹が伸びると思っている人が案外多い。樹木医や森林インストラクターにもいたので、一般の人が知るわけない。私だって大学を出てから知った(私は農学部とかでなく教育学部出身です)。
木は新芽から1年だけ伸びて、あとは年輪をふやすだけ。
たとえばマツのこれが1年目
2年目
3年目。このように積み重なるように成長する。
ちなみにマツはイレギュラーな枝が出ないので、若いうちは枝を数えれば樹齢がわかりやすい。大きくなるとだんだん下枝が落ちていく。
では第1問、この2階まで伸びたオニグルミ。いったい何才でしょう?
ヒント かなり成長が早いです。イレギュラーな枝も出ています。私の講座を聞いたことがある人は知ってますよね。
この木はうちの息子がばらまいて芽が出たので、1才から記録を撮ってある。
こたえ
さっきのマツと同じ3才です。オニグルミは日当たりなど条件がよいとイケイケです。
絵を描いてみました。緑が新しい枝、黄色が太った年輪です。
このオニグルミは3年目に2度枝を伸ばしています。
いきなり難問?なかなかわかりやすい写真がないんですよ。すいません。
では第2問 ↓左から右へ成長するまで何年?
ヒント 今度は遅い子です。枝は一度も切ってません。
枝は1~2m伸びたかな?ぐらいです。
こたえ
カヤの木は本当にゆっくりなので、カヤの大木は相当の樹齢だと思います。
カヤの碁盤が高級なわけだ。
木の成長速度は、びっくりするほど早い子もいれば、あきれるほどゆっくりな子もいます。
明日はこれを踏まえて応用問題いきます。