今日もクイズだよ。昨日のブログで木の成長の仕方を見てない人は見てね。予備知識がないと、よくわかんないと思うのよ。
いきなり衝撃映像
第一問 どうやって木の上に車が乗ったのでしょう?木はエノキ。
ヒント ここは使えなくなった車をリサイクルするところです。たくさんの車があつまっています。
この問題は私の本「街の木ウォッチング」にも載っているので、読んでいる人は簡単。
こたえ
廃車になった車が積み上げられていて、その下に鳥が運んだエノキの種が落ちて、芽生え、車の隙間から枝を伸ばし大きくなった。車を移動させようとしたら、上の車は木に食い込んでいてとれなかった。というところでしょう。
実はこの木はテレビの「珍百景」で紹介され、見に行ったもの。テレビでは「木が車を持ち上げた!」と言っていたが、そんなことありえないから。昨日も言ったけど幹の途中は伸びないよー 復習になる、いい問題でしょう?
科学好きな小学生たちに、この問題を出したら「雪が積もっていたところに車を置いたら木の上だった」と答えてくれて、なるほどー豪雪地帯だったらありえるなーと思いました。ただここは関東で雪じゃないんだよね。でも他にも推理できるかもしれませんね。
第二問
この枝はどうやってくるっとなったのでしょう?
逆さの「の」みたい。木はスギです。
ヒント この木が生えているところは日本海側です。
こたえ
ここは日本海側で雪が多い所。たぶん枝がまだ細い時に雪でしなって下にさがり、そのままだと光が受けられないので、上に向かって枝葉を伸ばしたのだと思います。そしてその形のまま太くなってくなったのではないでしょうか。
第三問
「d」みたいな形の木、どうやってこんな形になったのでしょう?
これは桜の木でした。
こたえ
初めに腐った倒木があって、その上に桜の種が落ちて芽生えたのではないでしょうか。朽ちた倒木は土の様に水を含んでいて、根は乾くことなく伸びて地面に届き、そのまま太くなりました。同時に倒木は朽ち果ててなくなり、このような形が残ったのだと思います。
どうでしたか?わかったかな?
子どもたちと形の理由を推理するのは、結構盛り上がって楽しいんだけど、案外難しいことを言っているのよね。解説長いと飽きられるからはしょってます。
この調子で、変わった形の木を見つけたら過去を推理してみよう!