しょっぱなからボケた写真ですいません。古い写真でたまたま写したものから切り取りました。今日は私が20年ぐらい前から始めた定点写真のご紹介。
2005年 とある神社のイチョウの根元
2008年縁石がとられ、根元を切られています。たぶんアスファルトを持ち上げていたので、根を切ってアスファルトをやり直したのです。
これは街路樹などで、よくやられている光景です。私はアスファルトを割った「お仕置き」と呼んでいます。
2009年すこーし、まきこんできました。
たぶん切ったあとにトップジンかなんか塗ったんでしょうね。切り口に色がついてます。
2011年 傷の両脇盛り上がってきました。
2012年 両脇盛り上がっています。1年数mm太るだけの年輪成長ですごい太っているわけではないんですが、めっちゃ壊そうと見えてしまいます。木がたつために早く太らせないとって場所でもありますけど。
左はじにキノコが見えます。ミドリスギタケ?塗布剤塗ってもキノコは出ます。
2015年 左のほうが盛り上がりが大きいですね。傷がだんだん朽ちてきました。
そして2020年 穴開いてました。穴の両脇は補強せねばと太くなっています。木は物理的に力がかかるところを優先的に太らせます。
おかげで、また盛り上げてしまってます。またお仕置きされちゃうのかな?
そうすると支えてる根を切って危険な木になっちゃうから、このままにして・・・なんて言ってたら伐採になるんだろうなー
イチョウって、葉が出るからってバンバン剪定されるのだけど、細いのに空洞の街路樹もあって、すごく空洞になりやすい木だと思います。(木は材の中心部分はほぼ使ってないから、空洞だからってイチョウとしては全然やる気満々なんだと思うけどね。ただ折れやすいだけ。)
15年かー 根っこも結構早く空洞になるんだなと思いました。まあ2005年以前にも道路工事で何度も切られていたんだと思いますが・・・根元は湿度もある程度保たれるので早いのかもしれません。土をかぶせて隠すと、もっと早いかも。
危険度診断等やってると、20年後~ぐらいにしっぺ返し?が来るような気がしてます。
これは1事例でしかないけど、「こうしたら、こうなっちゃうよー」というお知らせです。関係者のみなさんには見てほしいなあ。遠慮なくシェアしてほしいです。写真を使いたいときは言ってくださいね。無断使用は嫌ですよ。
道路などで「根を切るな」とはなかなか言えないのですが、根を切った記録など取っておいて、未来に警告してもらえるといいのにな―と思います。