街の木コレクション

樹木医が街で出会った木を紹介。木で遊び食べ楽しむブログ

クスノキペンーDSのみ使えます

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クスノキはよく公園などで植えられている木です。クスノキはめっちゃ枝を自分から落とす木です。

昔、大風の日、九州のクスノキ林にいて、枝がどっすんどっすん落ちていて、死ぬかと思いました。クスノキは台風など風で幹が折れないように、枝を落とすことで風を受け流します。
クスノキからはタンスの防虫剤の樟脳が取れますが、そういう化学物質に守られているから、強気に枝を自ら落とすようです。

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なので、木の下にはよく枝が落ちています。

 

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乾いた小枝はだいたい黒いです。以前ペコペコくんくん装置で紹介したあれです。

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ぽっきっと枝は簡単に折れて、無印良品のお店のような匂いがします。

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適当な長さに折って、削ってみましょう。カッターナイフで削ることができます。

削っている間、いい匂いがします。

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鉛筆みたいにけずると、出来上がりなんですが、

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どちらかと言えば、完成品より、削る過程を楽しんでいただきたい。ペンを無理につくらなくとも、削りカスが主役といいますか、削るだけでいいのです。わきをしめて削ってください。匂いはすぐに消えてしまいますが、枝も柔らかいので削りやすいと思います。

 

数年前から、小学校で刃物は金庫にしまわれていますので、図工で枝を削るという授業はめっきり行わなくなりました。教科書には載っているんですけどね。

将来教員になりたいという大学生たち対象の授業で、竹とんぼを作ってもらおうと「切り出しナイフを使ったことがある人ー」と聞いたら、40人中一人しかいませんでしたねー

学校でケガをしたら、連絡などいろいろ大変なので、忙しい先生たちはやるわけないですよね。若い教員たちは使ったことないので、やるわけないです。私もイベントでやりたいですが、主催者側がほぼNGで、できないのです。

でも子どもたちは削るのが大好きです。枝を削るチャンスは、今家庭しかないので、やってほしいなーと思っています。小さいうちからやった方がケガが小さいし、良い経験です。うちの息子は小さいころ木刀みたいなの削って作ってました。下手だったけど、嬉しそうでした。

 

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作ったペンは、DSでタッチペンとして使えます。よくタッチペンなくしますよね。枝で作ればいいですよ。しかもいい匂い。もうDS使わないですかね?

スマホタブレットには使えないんですよね。残念。