今日はクイズだよー
第一問
たかしくんが、ハンモックのひもをかける丈夫な木を探しています。木の又にロープをかけるとして、A,Bどちらの木が安全でしょう?
A
B
写真をよく見てね。違いはビミョーです。
こたえ
Bが 安全です。
理由はAは入皮(いりかわ)と言って、枝と枝の間に皮が挟まった状態で太く成長していて、しっかりとくっついておらず、強い力がかかると裂ける可能性があるからです。くっついているようで、くっついていないので、「偽くっつき木」と呼んでいます。
Bは2本の枝がお互いに太くなる時に樹皮が外にはじかれています。枝同士がくっついているようです。
入皮になると、↓のようにクサビが挟まったまま太くなっていくので、側面が出っ張ってなんとかしようとします。
枝の角度が25度以下だと入皮になりやすいと言われています。
この木は2本くっついていますが、間に皮は挟まっていません。
この木は間に樹皮が挟まっています。入皮はこんな感じで樹皮が挟まり続けていると思ってください。
ただ、この木は入皮だったのはほんの数年で、あとはくっついているので、裂ける心配はほぼないです。
こういう感じですね。もう合体してますよね。
ただ・・・というわけで
第2問
さとしくんが「この木やばいんじゃないの?」と指さしています。一番危ないと思われる木はどれでしょう?
A
B
ヒントいりませんよね。
こたえは
Bです。入皮部分が裂けています。台風直後の街路樹です。すぐに伐採されました。
AもBも入皮なんですが、より危険なのはやはりBでしょう。
矢印部分の樹皮がクサビのようになり、
強い力がかかったとき、こんな感じで裂けます。
木はまったく腐ってないことも多くて、入皮を気にしていないと、驚くことがあります。(幹と枝は同一の木ではありません)
根元が入皮だと、こんなふうに開くこともあります。これは「またさき」と呼んでいましたが、数年でやはり伐採されました。
根元はこんな感じでまったくくっついてません。入皮部分が腐ることもあります。お互い向き合う部分が溝の様にへこんでいるのは、つながっていない証拠です。
たかしくん、さとしくん、わかりましたかー
何、もう知ってる?
えらいねーさすがJMの鏡ですねー