街の木コレクション

樹木医が街で出会った木を紹介。木で遊び食べ楽しむブログ

ウメ切られて23年~胴吹きうんごい

なんとなーく定点写真は見てもらえそうな感じしているので、いつもより写真多めです。

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1998年のウメ 1997年にこのように切られて、ほそぼそと胴吹きがでている様子。枝は全く残さず、ぶつ切りです。農薬が使えない場所だから、カイガラムシが出て、切っちゃったんだって!切ってもカイガラムシはいなくならないどころか、ほとんどの木は枯れてしまいました。

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胴吹きをだして頑張っていても、3年後あたりからばたばた枯れていきました。ウメだって切りすぎると枯れるんですよ。木だもの。

 

何本かは生き残って、

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2005年 後ろ側から出た胴吹き枝でなんとか生きています。前側の材は切られた時から腐り始めています。切られて8年ぐらいでこんな感じです。

 

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2006年

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2008年

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2009年

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2011年

 

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2012年左側の腐った材が折れて外れました。巻き込みしているのが見れます。

 

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2013年

 

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2015年

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2017年

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2019年右側の材も取れ始めています。

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2020年 巻き込みが力強いです。こんな風になるとは!切られた時から腐ってしまった材を押しのけ、胴吹きが主導権を握ったような感じです。↓

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わずかな胴吹きで維持していた幹がこんな形で補強されるとは!胴吹きうんごいです!