今日はクイズだよー
そういえばひこばえloveってカテゴリ―作っているのにひこばえについてやってなかったですよね。しかしクイズ作るのって難しいですね。今日も松丸君を見て、見習って考えてみたんですが、内容が園芸愛好家向けになってしまったかな?定点写真てんこ盛りです。
第一問 このイチョウ(写真2枚とも同じイチョウ)、幹からたくさん枝葉を出していますが、なんで出しているのでしょう?
①幹が枯れたり、倒れたとき、1から出直す保険。
②接ぎ木した下の木に乗っ取られようとしている。
③枝を切られて葉が無くなったので、幹を維持するために、とりあえずの葉を出した。
④枝を出してバランスを取ろうとしている。
ヒント ①~④はどれも当てはまることはあるんだけど、この木の場合は何番か推測してください。
こたえは
③枝を切られて葉が無くなったので、幹を維持するために、とりあえずの葉を出した。
です。実際見てみましょう。
上に出てきたイチョウは4月にたくさん胴吹きを出し、
5月
6月
9月見たときは下枝が切られていました。たぶん7月ぐらいに切られたのでしょう。
そして、12月丸坊主になります。
このイチョウの場合は主に生きるための葉が必要で、「足りない!」って出してる感じがします。
胴吹き、ひこばえとは、
木の根元から出るのをひこばえ、幹や枝から出るのを胴吹きと呼びます。位置が違うだけで、だいたい葉が足りないから応急処置で出ることが多いです。
ひこばえは栄養を取るとか、みっともないとか言われ、切られます。ひこばえを出すときは貯金を使ってしまいますが、そっから葉で稼ぐので、弱っている木などは稼がせてあげて下さい。1年稼いだ後に切るとか。
ひこばえを切っても、上に十分な葉が無い限り、また出ます。
まるでヤシの木みたいですが、↑はケヤキです。これも電柱みたいに切られたから、葉が足りなくて頑張ってかせぐために、胴吹き枝を出しているというのが主な理由でしょう。
たくさん葉がついる枝を切られたら、補うための葉を出さないとその枝は維持できません。胴吹き枝はたくさん出ているように見えますが、意外と葉の枚数は少ないです。
以前のブログ参照↓
では第二問
うなだれたような木ですが、曲がったところから胴吹き枝が出ています。主にどんな理由で出ているでしょう?
①幹が枯れたり、倒れたとき、1から出直す保険。
②接ぎ木した下の木に乗っ取られようとしている。
③枝を切られて葉が無くなったので、幹を維持するために、とりあえずの葉を出した。
④枝を出してバランスを取ろうとしている。
ビミョーに当てはまっているのもあるんですが、主な理由を選んでください。
こたえは
④枝を出してバランスを取ろうとしている。です。
では実際見てみましょう。
たぶん春に植えられて、うなだれているエンジュでしたが、
6月16日胴吹きが出てきました。
7月11日胴吹き枝が伸びてきて、少し持ち上がってきました。
7月25日 見違えるように持ち上がりました。かつてあんなにうなだれていた木とは思えません。
枝でバランスをとることもできるんですね。ビミョーに当てはまるのは③ですが、主な理由は④でしょう。
第三問
ライラックの根元からひこばえが生えてきました。それはどんな理由で生えたのでしょう?主な理由を選んでください。
①幹が枯れたり、倒れたとき、1から出直す保険。
②接ぎ木した下の木に乗っ取られようとしている。
③枝を切られて葉が無くなったので、幹を維持するために、とりあえずの葉を出した。
④枝を出してバランスを取ろうとしている。
ヒントひこばえの葉をよく見てください。
こたえは
②接ぎ木した下の木に乗っ取られようとしている。です。
ライラックの葉とは違う形の葉が出ているのに気が付きましたか?
ライラックはイボタノキに接ぐので、したからイボタノキの枝が出ています。
いずれ、こんな感じにイボタノキが大きくなってきて(葉が小さい方がイボタノキ)、
これなんて、看板はライラックですが、完全にイボタノキに乗っ取られています。
これは人間目線になりますけど、せっかく接いだのに下から出られて大きくなったら困るので、ひこばえはこまめに切られます。まだイボタノキは葉が違うからわかりやすいけど、桜とか葉だけだと難しいのありますよね。それで「ひこばえは見つけたらすぐに取れ」となったのかな?と思いました。「ひこばえ退治」とか、「ひこばえはダメだ」とかひこばえへの風当たりがやたら強いんですよね。ひこばえloveの私からすると悲しいのですが、接ぎ木に関しては私も退治します。
残った
①幹が枯れたり、倒れたとき、1から出直す保険。ですが
このハナミズキの場合、すでに上の木は枯れていて、下から出ている緑の葉がひこばえです。
大きな幹が枯れてしまっても、下から出て再生することができます。これを植木屋さんたちは「若返り」と呼んでます。
川のそばや崩壊地などに多いヤナギなどは、いつも下からひこばえを出します。いつ倒れてもいいように保険の意味もあるのだと思います。出しやすいタチの木もあり、一概にこうとは言えないこともあるとは思いますが・・・ひこばえがライフワークみたいなナンテンとかヌルデとかあるしねえ。
元気のない木が2本あります。左の様に枝から葉を出すならまだ樹体をあきらめてなくて、放棄はしていません。ただ胴吹きを出してから、枯れてしまうこともあります。
右の様に上からは全く出さず、ひこばえのみならば、もう樹体は放棄してます。1からやりなおしを望んでいます。これも出してから枯れちゃうこともあるんですが・・・
そんなひこばえをかわいいなーと思い、育てて大きくしたいので、ひこばえloveなんです。今日も読んでいただき、ありがとうございました。