今日はクイズだよー 今日は虫のことやるけど、虫をやると読者が減るんだよねー
でも、虫の嫌いな子にも見てほしいなー。だって、虫の嫌いな子は虫の才能があるから。誰よりも早く小さな虫を見つけることができるのは虫が嫌いな子なのです。昔は「虫なんて絶滅してほしい」と言っていたのに、今は虫の本を書いて「アブラムシ抱きしめたい」って言っている知り合いがいます。人は変わる時は180度変わりますんで、「無理無理」なんて言わないで、片目だけでも見て下さい。才能があるんだから、虫の。
第一問 コガネムシ(たぶんアオドウガネ)が、もりもり葉を食べています。大事な木なので、守りたいのですが、どうしらたいいでしょう?
①コガネムシをはたきおとして、踏む。
②食われた枝を切る。
③放置して様子をみる。
ちょうど今日植栽ボランティアの人に聞かれて、思いついた問題です。
こたえ
①コガネムシをはたきおとして、踏む。です。
ボランティアの人に「枝切らないとだめですか?」と聞かれて、驚いちゃって。
だって、葉が食べられて葉が足りなくなっているのに、さらに枝を切って葉を少なくしてしまいますよね。傷口に塩ですよ。それに現行犯のアオドウガネが堂々といるわけで、手で取って足で踏めば解決なんですよね。(あーみんな引いてるかなーごめんごめん)
植木屋さんは、あまりに多い時は水かけて落として、わしわし踏むって言ってましたよ。農薬使わなくてえらいですよね。
とかく「枝を切ることが手入れ」と思いがちですが、植物は「葉が一番大事」ってことも忘れないでね。
葉の病気などは、病原菌が付きにくいように枝を透かすことはあります。でも、これも切りすぎる人が多くて、葉がほとんどないぐらい風通し良くしちゃうと、より衰退しちゃいます。
虫だけで木は枯れないのだけど、虫が出てなんとかしなきゃと枝を切りすぎて枯らすことはすごーく多いです。気をつけてください。
第2問 このキイロテントウの食べ物はいったいなんでしょう?
①アブラムシ
②葉っぱ
③うどんこ病菌
ヒント 写真でわかるかもしれません。もう選択肢がおかしいですよね。
こたえ
③うどんこ病菌 です。
キイロテントウやムーアシロホシテントウはうどんこ病菌をたべます。テントウムシは普通アブラムシを食べる肉食系か、ニジュウヤホシテントウなど野菜を食べる草食系、2つと思いがちですが、菌を食べる子もいたんですねー
ハナミズキのうどんこ病菌を食べさせて飼ってみましたが、このときは1枚も食べきらないうちに死んじゃうし!えーん、小食すぎるよお。
キイロテントウちゃんが食べたうどんこ病の葉っぱ↑葉脈のうどんこ病菌は食べにくいのかな?
第3問 いよいよ来るよ。覚悟はいいかい?
①と②の2つ、どっちが害虫?
①👆
②👆
ヒント どちらもウメの木によくいます。
こたえ
①は②のカイガラムシを食べてくれるアカホシテントウ(かヒメアカホシテントウ)の幼虫です。アカホシテントウの幼虫は毛虫みたいな感じなので、よく害虫と間違えられて駆除されますが、カイガラムシを食べる天敵です。幼虫が脱皮してぱっくり割れた抜け殻が幹にたくさん残り、家の人がガクブルしていることがよくあります。テントウムシだし、抜け殻だし、ビビらなくて大丈夫です。
カイガラムシは農薬も効きにくいので、竹べらでこそぎ落とすといいです。カイガラムシは落ちたら生きていけないので、落とせばいいだけなんですけど、大変ですよね。アカホシテントウが来ていたらお任せして様子を見るのも手です。
虫!といいつつ、意外と自粛してしまいました。テントウムシ多めでしたね。全然大丈夫だったんじゃないですか?次はこんなもんじゃありませんよ。虫のきらいなみなさん、少しずつ虫の道を歩んでいきましょう。