昨日ボランティア作業で、「うちのニッケイが大きくなっちゃって、切っている」と言っているマダムがいたので、
私「ええーニッケイの葉欲しいです。ニッケイの葉の上に蒸しパンの種のせて蒸すと・・最高じゃないですかー」
マダム「ええ!なんでそれ知ってるの?熊本の饅頭だよ」と聞けば熊本の方だった。
ちなみにニッケイはシナモンの木です。
ニッケイの葉の上にあんこ入りの炭酸饅頭をのせて蒸すのが、定番のようです。バリエーションはいろいろあるようで、米粉を混ぜたりいろいろするらしい。どっかの郷土食と聞いてはいたが、熊本だったんだー
マダムに「なんで熊本の饅頭のこと知ってるの?びっくりしちゃった!」と言われ、意気投合してしまいました。
マダムの家が近所だったので、枝をたくさんもらった。もうすでに甘い香り。深呼吸何度もして、過呼吸になりそう。この葉っぱは上物ですよ!
ニッケイの蒸しパンとか何度か作っているのですが、何度か「この木の葉は匂いが弱いなー」っていうのがあるんです。自然のものなので、ばらつきが多いんでしょうね。
でもこのニッケイはとてもいい匂いで、マダムに「名刺交換したい」と言ったら、名刺持ってないと言われました。
とりあえずあんこ入りは作ったことがなかったので、重曹饅頭にしてみた。
葉っぱを洗い
小麦粉200g砂糖30g重曹小さじ2/3
卵1こと酒少々入れてまぜる。水を少しずついれてまとめていく。
まとめたらラップで30分寝かせ、
あんこを8こまるめ
生地を8等分してあんこをくるんで、葉の上にのせる
あんこで汚れているけど、まあこんなもんか。15分蒸す。
蒸している間が、なんとまあいい匂い!キッチンで深呼吸すると、幸福感にあふれ、夢の世界にただよえる。
蒸しあがったら、現実に戻る。手作り感満載。
でもいい匂い。
味はそんなにシナモンしてないんですよ。素朴な饅頭の味。うっすらシナモンの香が追っかけてくる程度。あんこ入り、素朴でおいしいなー
娘「普通においしいよ」
息子は拒否(あんこ嫌い)
旦那「これはアリ!おいしい。シナモンの香は十分ある」と九州人の旦那にはドストライクの模様。
この饅頭は、蒸している最中がピークの食べ物かもしれません。買って食べてもたぶんよさが伝わらない(売ってないと思うけど)。蒸してる時の濃厚な香を満喫して、出来上がったら素朴な饅頭を食す。作る過程がすばらしい郷土食ですね。