街の木コレクション

樹木医が街で出会った木を紹介。木で遊び食べ楽しむブログ

園児たちの質問が難しすぎる!リーモート自然体験

今日は施設向けオーダーメイドのリモート自然体験。

はぐはぐキッズこども園東上野の園児たちとリモートでマツボックリの生け花とムクロジの石鹸遊びをやりました。

先生たちから「樹木医ってどんな仕事をしているのか教えてほしい」という要望で、

うーん小さい子になんて説明すればいいんだろう?難しいなー

とりあえずどっちの木が元気でしょうクイズをして、

木を元気にする仕事だよってことで。

(どっちが元気か?ビミョーなのも、みんな正解したんだよ!)

写真を見せながら「穴をあけてる植木屋さんは看護師さんだよ」と説明しました。

f:id:namife:20201126144616j:plain

樹木医は何のおいしゃさん?というクイズでみんな木のおいしゃさん!で正解だったんだけど、中に「マツボックリのおいしゃさん」という答えが聞こえて、かわいくて癒されました。

 

f:id:namife:20201126144757j:plain

子どもたちが拾ってきた葉っぱや花びらをマツボックリにさして、とってもカラフルなマツボックリができました。みんなのマツボックリを生で見せてもらいたかったなー

良い作品が沢山ありました。

水につけとくとしばらくは葉っぱは生き生きしています。しおれてきたら抜いて、マツボックリを乾かすとまた開きます。閉じるのは1時間だけど、開くのは2日ぐらいはかかります。

「なぜマツボックリはぬれたら閉じるんですか?」と質問がありました。

f:id:namife:20201126145431j:plain

いい質問だなー

マツボックリの中に飛ぶ種がいっぱいあって、乾いて天気の良い日に開いて種を遠くに飛ばすのです。マツの木は光が大好きで、光がないと生きていけないから、木の下に種が落ちたらこまります。雨の日は閉じて種が飛ばないようにしています。だからぬれると閉じます。「まだ飛んじゃダメよ!」って閉じる親心ですかねー

でも、落ちてるマツボックリはもう種がないのに、濡れたら閉じて、乾いたら開きます。なんでなんだろう?それはナゾです。

先生が「質問ある人!」と言うとハイ!ハイ!ハイ!と手が沢山上がる

「マツボックリは何ですか?」

「樹はなんで甘い汁を出すんですか?」(たぶんカブトムシの)

「木にも花が咲くのは何でですか?」

「やわらかい葉とかたい葉があるのはなぜですか?」

質問がとまりません。

そしてどれも難問だらけ。みんなすごいよ。質問だけで〇あげます。

質問できなかった子にはメールで答えますので、後で送ってくださいね。

 

 

f:id:namife:20201126151118j:plain

そしてみんな大好きムクロジのあわあわ遊び

 

f:id:namife:20201126150251j:plain

ペットボトルでシェイクし始めたら、もう止まらない。

みんな良く泡立ててました。お風呂で使うって子もいました。

残念なお知らせは、匂いがあまり良くないってことです。

私も頭を洗ってみましたが、娘に頭を嗅いでもらったら匂いは残らなかったです。

↓参照

 namife.hatenablog.com

 

 

ムクロジの実は昔の石鹸で、今はソープナッツと売られてて、「頭洗ってます」「洗濯に使ってます」って人を知ってます。今の洗剤の半分ぐらいは落ちるようでやさしい石鹸です。昔の人が洗濯していたところに植えられた木で、お寺や川のそばに今もよく見かけます。

泡立つ植物は他にもあるんですが、ムクロジはすぐによく泡立つのでいいですねー

 

もし、保育園等の施設でのリモート自然体験に興味ありましたら、下記👇へ連絡してみてください。よろしくお願いしまーす。

 

四季冒険部事務局
メールアドレス:shiki-bu@iko-yo.net

 

f:id:namife:20201126160630j:plain