保育園の先生方から同じような質問をたくさん受けたので、ここにまとめようと思います。
最初に登場したのはタラヨウ。
字が書ける葉っぱです。はがきの木とも言われてます。郵便局やお寺や神社などに植えられています。昔お経を書いたりして紙の代わりになっていました。
今日使ったタラヨウの葉っぱは先月京都でもらってきた葉っぱ。水につけてからビニール袋に入れて冷蔵庫で保存していました。
割と使えそうです。19日に持って帰ったら、1か月弱かな。まあ寒い時期なら1か月は持ちますね。
木の枝でいろいろ書いてもらいました。葉っぱいっぱいに書いてくれて、いいねー
葉っぱのギザギザを「痛い痛い」と楽しんでいる子もいて、かわいいー
なぜか見えないようにやってるんですよね。感触だけを楽しんでいるのかな?
次に登場したのはイヌマキ
こんな感じで刈り込まれていることが多い木です。
雄雌あって、雌の木にはこんな実がなります。赤い部分は甘いけど、緑の種部分は毒です。
生垣などにも使われます。枝を水にいけておけば2週間ぐらいはもつと思います。
こんな感じで葉を4枚使って作ります。葉の長さをそろえるとかっこよくできます。葉裏と表をミックスしてもかっこいいです。
事前に息子(手伝い)に紙で説明したんだけど、できたのは左のやつ・・・まったくやる気がない。(息子は現場では覚えて子どもに教えていた。なんだよー)
なんて教えたらいいんだろう。とがった先が反対にむいて、最後に中に入れるんですよ。(なんて説明が下手なんだろう・・・)
先生たち「やってみたらわかった」と言って下さり、さすが保育園の先生は器用な人が多いんですね。
飛ばして遊ぶかなと思ったけど、わりといなかったですね。誰かが始めたらやるのかな?すぐ分解しちゃうからしなかったのかな?
最後は桜の枝とムクノキの葉っぱ
勝手にはえる系の木です。
大木になります。根っこがこんなやつです。
葉がすごいザラザラってわけじゃなく、本当に目の細かい紙やすりのような手触りなんです。昔の人は樺細工の茶筒など大事なものを傷つけないよう、この葉を使ったんですねー
ムクノキの葉っぱとヤマザクラの茶筒
今回は生の葉っぱでみがいてもらいました。
ちなみに今の時期がいちばんザラザラしていて、秋ぐらいにはざらざらが減ります。7月ぐらいにとってきた葉を押し葉にしたり、枝をこそいで葉だけとって干して冬に使ったりしています。何年か持ちます。
ちなみにケヤキでもできますが、ケヤキのほうがザラザラが強い気がします。
これは選ぶ枝も重要で、右の灰色っぽいのをみがくと左のように赤くなります。
最初から赤くてきれいなのもつまんないし、でこぼこがおおくてつやがなさそうなのもきれいになりません。
これ、ストレスない子どもたちは「できたー」とすぐ言ってきますが、いつも忙しい保育士の先生方はめっちゃ没頭していますね。こういう1つにのめりこむのって忙しい人には必要だと思いました。
園には桜の木があって、先生方が「剪定してもらって、やろうか」とおっしゃってましたが、枝を使うときに使うだけ切ったほうがいいと思うんですよね。
生木が切りやすいっていうのもありますが、剪定すると一気に枝がなくなっちゃって次待たないといけなくなります。たくさん素材を細かく切って保管しておけばいいのかもしれませんが、カビたり、場所が無かったりするので、使うときに使うだけ切ったほうが合理的です。サクラの状態も心配しなくてすみます。
ちなみに帰り際、園のサクラの枝をみがいてみたのですが、結構磨きがいがありますね。角質とれるみたいにぼろぼろ汚れが落ちます。もっと小さい木だったら子どもたちも磨けましたね。1本立ってる桜をみがくのをやりたいなーとずーっと思っているんですが、なかなかそういうチャンスがありません。
最後、いつもアホなクイズでしめるんですが、毎回やっているので、意外なことにこれを楽しみにしている雰囲気!うれしいなー。今回も考えたんですよ。
問題 やすりになった葉っぱは?
①むきむきのき
②むくんだき
③むくのき
正解は③ムクノキでーす。①と②は半分正解だよ。
考えた割には「・・・」ですけど、こんなのでも受けるので、めっちゃいやされました。